こんな感じで作業していきます。
きちんとやるとSPOKE WHEELも精度の高いモノとなります。
まずはご自身の車両をCHECKしてみてください。
-スポークホイールについて-
リム、スポーク、ハブから構成されています。
通常はハブとリムはセンター同士に組みつけられますが、モデル、年式、サイズ等により、リム位置をオフセットする事も多々あります。
キャリパーの逃げ(バックスペースの確保)、同一パーツを使用し、異なるシャーシで使用すべく、シャーシに対してのセンター出しの為、などなどです。
また、ハブフランジにもオフセットが付く事があり、これはドライブとレイン対タイヤサイドウォールの干渉を避ける為です。
-スポークの調整-
径方向(タテ方向)とスラスト方向(横方向)にダイヤルゲージ等を使い、サービスリミット内におさめます。
この時同時に、先ほどのオフセットまたは、センター位置を意識しながら調整します。
つまり、同時に径、スラスト、オフセットまたはセンター位置の三要素を考えて作業しています。
スポークレースアップ(組み付け)&トゥルーイング(芯出し・ふれとり)と言いますが、この分野のスペシャリストがいる事からも、大変難しい作業という事が解ると思います。
正しく調整されると、1ピースホイール(キャスト等)をしのぐ精度あるスポークホイールが完成します。
-ハブベアリングの調整-
~'99まで
基本的にテーパーローラーベアリングとなっています。
互いに向き合う形でハブに収められており、ベアリングの内側にはディスタンスカラーというパーツがあります。
このパーツにより、テーパーローラーベアリングとアウターレースの圧力をコントロールしています。
カラーが長いとサイドプレイ(遊び)が大きくなり、短いと小さくなります。
一番あぶないのは、サイドプレイが小さすぎ、焼き付くまたは、アウターレースの虫食いにより、過大なサイドプレイになっている事です。
年式によっても、調整の仕方が違いますが、EVOならシムによる調整、SHOVELまではカラーの交換または製作。
画像にもありますが、ダイヤルゲージを使用し、数回の仮組みと加工等で比較的簡単に、安全で正確なモノとなるので、ぜひCHECKしてみて下さい。
-バランス取りについて-
ハーレーにバランス取りはいらない、またはスポークホイールはすぐに狂ってしまうからいらない。または、なにそれ!
よくこのような話を聞きますが、バランス取りの意味は、回転物に重量バランスを与えるという事で、重い部分があると不規則な回転運動、(不快な)振動となります。
バランス用スタンドにかけ(この場合スタティックバランス)、自然にホイールが動き出し、ある一部で止まったとします。
その時、一番低い位置が重い位置となり、その180度反対にバランスウェイトを取り付け、バランスするまで、増やしたり減らしたりします。
そうする事により、1点のみで静止していたものが、無数の位置で静止するようになる事が「バランスが取れた」「バランスした」という事です。
この作業により、タイヤ・ホイールから不快な振動が発生するのを抑制します。
何点か、WHEELの作業を説明しましたが、二輪車、機械である以上、必ず良い理由、悪い理由が存在します。
正しい作業と知識を持って接すれば、オペレーターもユーザーさんも不安感なく、バイクと接することが出来ると思います。
